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岐阜高島屋


岐阜高島屋が今年7月末で閉店するニュースが昨年ながれました。
岐阜県民にとっては馴染み深いデパート。
私が幼い頃、柳ケ瀬で岐阜高島屋と言えば両親が贈り物を買ったり、上質な洋服が売っていたりという一流デパートだった昭和の思い出があります。

しかしながら、郊外に大型ショッピングセンターが次々と出来てからは
そちらで用事を済ませられることが多くなったので、実際はあまり行くこともなくなってきました。

先日、久しぶりに高島屋へ行くことがありました。
あこがれのお鍋。バーミキュラやストウブ鍋を見に行ったのです。

このあたりの一流なお値段のするものだと、やはり高島屋さんぐらいに行かないと大型ショッピングセンターではおいていません。
今はネットショッピングで簡単に見つけられるけど、実際に見て手にとってどんなものかを確かめたかったのでした。

すると、売り場の方がとっても詳しくそれぞれの鍋の特徴を流れるように教えてくださいました。
さすがですね。と言うほどの説明と実際にご自分でも日々使用しているうえでの的確なアドバイスを教えてくださいました。
色々と教えていただきながら結局その時は購入しなかったのですが、「いつでもまたいらしてください。」と快くご挨拶をされて好印象でした。
デパートの店員さんはやはり一流なんだな…と優雅な気分でその場を去りました。

帰り際にエスカレーターに乗っているとエスカレーター内に流れているアナウンスが
「~小さなお子様はあぶのうございますので、手すりにおつかまりください。~」
と聞こえてきました。
一緒に行った娘が
「あぶのうございますってなんだかとってもお上品ね。」
と言うので、改めて私も「ホントだ!」と思いました。

帰りにせっかく高島屋に来たんだから最上階のレストラン街で昼食を食べていこうかと寄ったお店の表に
「45年間本当にありがとうございました。」
と書いて貼ってあるのを見てなんだかとってもさみしくなりました。

丁寧でお上品な言い回しや、一流のサービスを受けてとても気分よく買い物ができる。そんな特別な存在のデパートは今の時代にはあまり必要とされなくなってしまったのですね。
一時代を築いたデパート産業も衰退する時代となってしまったようですが、昭和のころのデパートで味わう高級感、上品で上質な品揃えの場所というものがなくなってしまうのはさみしい気がします。

閉店まであと5ヶ月。また訪れておきたいです。