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かしめ治具を使って


とても大きなカシメ治具です。弊社の得意とするスピードファスナー工法で使用します。

これは常用図ではなく一時図の仕事なのですが、
過去最大級に大きなワークであること、すなわち部材が重たいこと、
取り付けるネジの数が40本近くあること、注文数が30枚弱ずつ品番違いで二種類あることなど
従業員さんの負担、そして加工時間などトータル的に考慮して
手差しではなく治具を作ってかしめた方が効率がよさそうと判断しました。

治具を作るのに必要なアクリル板や、新しくバージョンアップした「かしめダイチップ」を入手しだい素早く治具づくり。
タレットパンチプレス機でのトライオペレーションをして、うまくいくことを確認し
すぐに取り掛かります。

4種類40本のネジの取り付けに、1製品あたりワークのセットからかしめ終えるまで4分でした。

今回一番長いネジでM3-20を8本かしめてあります。
20㎜までは加工可能です。

かしめ終わったものから曲げ加工に移ります。
今回のワークの長尺は2,200です。しかも大きな穴が開いておりバランスも安定しません。

左右の重さが違うことで、ワークの扱いに気を付けながら作業します。

ワークの長さと重さがあっても、リフター付き台車を使い
ベンダーの下型と高さを合わせてワークを補助することで一人でも曲げられます。

リフター付き台車は大変便利で弊社では大活躍です。

反対側の曲げの為に方向を回転させる時も台車の上でワークを滑らせて方向転換。

スムーズに曲げ作業が進みます。

完成時の製品幅は420㎜。

上手に出来ました。
納品用ラックに積み完成です。

注文に応じてどのように加工するべきなのか判断することで
時間と労力が無駄にならないよう気を付けています。