クリンチングスピードファスナー工法|株式会社津田工業 クリンチングスピードファスナー工法|株式会社津田工業

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クリンチング
スピードファスナー
工法とは

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クリンチングスピードファスナー工法は、
津田工業が独自で開発した溶接に頼らないかしめの新たな結合技術です。
金属板にかしめ雄ねじ・かしめ雌ねじを
強力かつ安定的に取り付けて量産に対応。

その結果、従来の溶接工法の4~6倍、
専用機単発プレス2〜3倍
の処理能力を実現しました。

どの板金加工業者でも所有するタレットパンチプレスを生かすため、
新たに設備導入用のスペース確保が必要ありません。

穴あけ切断加工が主となるNCタレットパンチプレスに、
かしめ治具ベース・板かしめ用ダイチップおよび製品母材、
プレスかしめ雄ねじを同時にクランプ固定し、自動位置決めしてプレス締結。

これによりタレットパンチプレスの位置決めプレス機能により、
作業者は板材の穴にねじだけをセットすれば、
ねじが取り付けられるという仕組みです。

津田工業では、この新工法で国際特許を取得。
当社と同様の分野で活躍する
多くの企業様への技術提供によって、

板金業界をともに成長・活性化させる糸口になればと考えています。

他社との
製作工程の比較

他社の製作工程

当社の製作工程

技術提供サービスの
内容

お客様の工場に担当者が訪問し、丸一日を使って、
クリンチングスピードファスナー工法について技術指導いたします。

基本パッケージ

台車アセンブリー装置一式(ダイチップ含む)

導入料金

220万円~パッケージ内容により異なります(指導料1日含む)

契約内容

恒久・永久特許使用許諾契(ダイチップは消耗品となります)

初期段階でのダイチップ数種類(合計500ケ)含む。遠方となる場合、出張費は要相談。現在は、AMADA製NCタレットパンチプレスにのみ対応。今後は順次、他メーカーへの対応も予定。
詳細の金額につきましては、直接お問い合わせください。

開発までの経緯

何度も機械を壊しながら、
10年以上かけて完成した技術

きっかけは家内が発した「かしめの作業はタレパンでできないの?」という一言。

この開発のために何回も機械を壊したことか……。
3,000万円もするタレパンで試して
故障させてしまうかもしれない恐怖と隣り合わせの日々が続きました。

会社を継ぐ以前はAMADAのサービスマンとして働いていました。
その経験から、機械を壊しても自分で直せるという自信が
どこかにあったのかもしれません。
それでも心臓に汗をかくようなプレッシャーとともに、
何度も何度も試してみました。

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そして家内のあの言葉から、10年ーー。

私たちが開発したクリンチングスピードファスナー工法が広まって、
世の中の板金業界のレベルアップ、生産性の向上、板金加工従事者の雇用の安定、
溶接外れ不良のない安心安全な工業製品の普及につながり、
プレスや溶接での労災が減少すれば、板金業界の未来も明るいと信じています。

 

その一助になれば、これ以上うれしいことはありません。

 
 

代表取締役 津田 義久

クリンチングスピード
ファスナー工法の特長

これからのIoT社会において、制御盤の需要は増えていくでしょう。
板金業界へのニーズも高まる中、生産性の向上は急務です。
個人の職人技術に頼らずに、いつでも・誰でも・安全に正確な業務に取り組める
環境の整備はこれからの私たちの課題ではないでしょうか?
ぜひ、津田工業にお任せください。

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①コストダウン

クリンチングファスナー工法なら、ねじ取付と箱状に組み立てる際に必要となる
溶接・塗装加工が不要となるため、その分の工賃・人件費をカット。
大幅なコストダウンを実現します。

ワークサイズ300×450曲げ4工程に、3種類20本のスタッドを
取り付ける場合(1ロット100個)の当社見積もりで具体的に比較すると、
従来の溶接および塗装加工では@4000(内メラミン焼付塗装1000)のところ、
溶融亜鉛メッキ鋼板+クリンチングスピードファスナー工法では@700となり、
概ねコストは1/5となります。

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②品質の安定

手作業による溶接スタッドはケガキにより
目印そのものが位置ずれを起こす可能性があります。

一方、クリンチングスピードファスナー工法なら、
NCタレットパンチプレスで加工した下穴を利用するため、
位置ずれの心配がありません。

しかも引き抜き方向の取付強度は、各ファスナーのフランジが持つ

せん断力による機械的性質のみとなり品質が安定。
溶接作業のトレサビリティの制作保存・受入検査も容易になります。

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③納期の短縮

クリンチングスピードファスナー工法では、
亜鉛メッキ鋼板やアルミなどが母材として利用可能です。
どちらの母材もサビが発生しないため塗装は不要になります。

すでに述べましたが、工数のかかるねじ取付と箱状に組み立てる際の溶接が省略できることも時間短縮につながっています。

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④前向きな企業姿勢のアピール

クリンチングスピードファスナー工法の技術導入のご契約をいただける事業所様には、
当社より特許使用許諾契約のライセンス証を発行。

よく見える場所に掲示されると、積極的に新技術・工法を取り入れる
前向きな企業姿勢が取引先にアピールしていただけます。

同じ技術を共有する協力会社として権利を守りつつ、この工法を広めて行きましょう。

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⑤作業者の負担軽減

溶接によるスタッド取付にはヒュームや爆音への労災対策が必要です。

プレスかしめによる取付時も、安全装置のない汎用プレスやプレスブレーキの代用によるプレス挟まれ事故が発生しています。

クリンチングスピードファスナー工法を広める最大の目的は、
すでに始まっている大廃業時代に業界を志す板金加工業従事者の
安心・安全を手助けすることです。

誰がいつ作業しても安全・安心であることこそ、
クリンチングスピードファスナー工法の真の価値です。

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⑥脱炭素化への貢献

塗装加工が不要になるため輸送車両の排出CO2の削減をはじめ、
メラミン・エナメルのような石油由来素材の塗料樹脂・シンナーなど
有機材の使用も減らすことができます。

来たる脱炭素化時代にも貢献する、それがクリンチングスピードファスナー工法です。

よくある質問

どのような製品にもクリンチングスピードファスナー工法は応用できますか?

意匠度の高い製品は難しいものの、外見から見えない箇所の部品でご活用いただける可能性は高いと思われます。まずは、直接お問い合わせください。

特許をとっておられますが、他社への導入実績はありますか?

2021年春現在、これから本格的にプロモーションを進めようと考えています。
今のところ、すでに数社からお声がけいただきました。今後、導入していただいた事業所様を実績としてホームページでも公開してまいります。

手加工と新工法では実際にどのくらいの時間短縮が可能となりますか?

一つのワークに20本程度のねじがついている製品で比較すると、新工法との比較で概ね所用時間は半分以下になりました。異なるねじサイズが混じる製品では、さらなる時間短縮が期待できます。

不良はありませんか?発生する要素や発生率について教えてください。

この工法の確立のために、多くのトライアンドエラーを繰り返してきました。
こちらの内容も含めて、技術を提供いたします。

どのような消耗品がありますか?

一つの製品に対して一つの治具が必要となります。
その治具に取り付ける「かしめ用ダイチップ」が必要です。当社にて販売しています。

新工法を別会社で立ち上げるとすると、どのくらいの時間が必要でしょうか?

当社よりスタッフが訪問し、丸1日を使って技術やその注意点をお伝えします。